私は小学校、中学と音楽はいつも5段階の3で苦手でした。今でもよくわかりません(笑)。
でも高校に入って(音楽を避けて書道選択でしたが)ギターを弾くようになるとコードとかを覚えますから理論的背景がなくても段々多少の知識はついてきます。
さらにMIDIを知ってギター以外の楽器も盛り込んだアレンジをするようになるといやでも理論的なことを勉強しなおさなければならなくなりました。 学校の音楽の授業って「嬰へ長調」とか訳わからなかったんですが、ギターで「F#」といわれればピンと来るわけですね。それで音楽理論の書物も恐々(笑)買って勉強することにしました。
やっぱり基礎理論の理解は必要ですよ!
それがクラシックでなくポピュラー音楽でもやっぱり必要なんです。(そりゃそうですよねえ)
音階や音程、調などの基本からコードの展開についても理論的裏づけがあると意図と確信をもってアレンジができます。
既成曲のコピーをしていても理論が多少なりともわかっているとその曲から「何を学べるか」が見えてきます。
最近は何でもネット検索で沢山の資料が得られますので、つい「無料で」なんでも済ませようとします(このサイトがそもそもそういう狙いですよね)が、時にはちゃんとお金を出して書物を買って勉強することも大切です。はやりWeb Siteよりも情報量が多いですし、体系だった内容がきちんと網羅されています。
MIDIシーケンサやDAWの操作を覚えても「音楽」そのものは作者本人の勉強でしか得られないものであり、理論的裏づけがあってはじめてイマジネーションも形にできます。
ちょっと検索してみたところ「楽典(音楽の基礎理論)」について分かりやすく解説しているサイトとしていくつか見つけましたのでまず紹介しましょう:
「楽典♪音楽理論の基礎」:http://musical-grammar.com/index.html
非常に初歩的なことから細かく区切って無理なく学べます。本当に必要最低限の内容なので是非目を通しておきましょう。
「ガクテン Music Theory」:http://hp.vector.co.jp/authors/VA028660/mt/index.htm
長く未完成のままのサイトですが、内容としてはクラシックを中心にしつつ分かりやすく書かれています。
「Wikipedia 楽典」:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A5%BD%E5%85%B8
Online辞典「Wikipedia」の項目。ここからさらに様々な重要項目に分岐しています。音楽の基礎理論がどういう体系でなりたっているかを知ることができます。
書物としては私が大変お世話になった「実践コードワーク(キーボード編)」はどうも絶版になっているようで残念なのですが、バージョンアップしたシリーズとして同じ著者の書籍が多く出ています。
Amazon.co.jp の「実践コードワーク」シリーズ: http://www.amazon.co.jp/s/ref=pd_rhf_s_1?ie=UTF8&search-alias=aps-no-results&keywords=%E5%AE%9F%E8%B7%B5%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF
他にもご自身で調べられ、是非とも基礎理論をしっかり身に付けてください。MIDIの楽しさが100倍になりますよ!
(MIDI制作の資料)
ここではこのサイトの作成にともなって私自身が印刷物として傍らにおいて参照すると便利だと思う資料をいくつか用意しました(実際には Adobe Illustrator書類)のでJPG画像としてここに収録しますので必要があると思ったら大きな画像をクリックで開きダウンロードしてお使いください。
これはDOMINOでの打ち込みの際、それぞれの音符の長さがGame Timeの数値でどうなるかを表した一覧表です。
上の図とほぼ同じですが、音符が小節の中で現れる場合の Tickの数値や3連符も含めました。
ここから先の資料は冒頭で紹介したサイトや書物で実際に音楽理論を学びながら参照してください。
左は「音程」についての基本理解を図示したものです。
こちらは「複音程(1オクターブ以上の音程)」と「展開音程」の図。
同じく楽典の解説サイトや書物とあわせて活用してください。
誰でも知っている「ドレミ、、」ですが、ある調を構成する音にはそれぞれの「役目」があります。これを理解することで旋律もコードもわかってきます。「I, II, III..」とあるのは、たとえキーが変わってもそのキーの中の相対的位置は変わらないものであり、慣れてくるとこの「I, II, III...」で書かれていた方が移調もしやすくわかりやすくなってきます。
基礎的なものとしては長音階は1種類です(実際はもっとある)が、短音階は基礎段階でも最低これくらい必要となってきます。
これは「ハ長調(C Major)」から半音ずつキーがあがった場合の調号と鍵盤位置を図示したものです。
実際に鍵盤を弾く方は1つのシンプルなフレーズを12通りすべてのキーで弾けるように練習すると大変ためになります。
こちらは調号が増えていく順に配列したもの。シャープやフラットの位置、数と曲のキーが瞬間に一致するように勉強・練習しましょう。でもポピュラーの場合、特によく使われるキーは限られてきますので、まずは日ごろよく使うキーからなじんでいけばよいと思います。
音程、音階が分かると、それに音を重ねることでそのキーの和音(コード)が作られることもわかってきます。
3和音と4和音の基本的な図解です。
「コード(1)」をすべてのキーで一覧としたものです。
これは「ハ長調(C major)」だけを例にとって同じメロディに違ったコードをつけた例。
一番上に「1−6−2−5」の展開がありますが、それを順次下のように変えても多くの場合しっくりと合います。下にいくほど「とてもハ長調とは思えない」コードが出てきますね。なぜそれが合うかの理由は基礎から順序よく理論を学んでいただくと案外容易に納得できます。
特に「小節の分解」、「代理コード」が理解できるとアレンジの幅が一気に広がります。「裏コード」まで使えるようになるとジャズアレンジまで可能になってきます。
代理コードや裏コードの意味・使われ方については、それらをキーワードにして検索して調べてください。(もちろん推薦した書籍にも詳しく書かれています。)
ここでは資料のみ提示することとします。それぞれの資料についての具体的な説明は他の楽典解説サイトや書籍を参照してください。