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293. 分詞(participial)

 動詞が語形変化して形容詞的に用いられるものを分詞といいます。
 英語には「現在分詞(present participial)」と「過去分詞(past participial)」の2種類がありますが、これらの名称における「現在」や「過去」は時制的な意味はまったくなく、「分詞1、分詞2」と名づけても構わないくらいです。

 現在分詞は「-ing」の語尾を持ち、形の上では「動名詞」と同形ですが、もともと現在分詞と動名詞は別々の形だったものが混同されて同じ形になってしまった結果です。形の上だけから両者をまとめて「-ing形」と呼ぶこともあります。

 過去分詞は規則動詞においては過去形と同形であり、そこから過去分詞という名称が与えられましたがなんら過去を表すものではありません。不規則動詞の過去分詞は個別に覚えるしかありません。

 大雑把にいうと

1、現在分詞:動詞が能動的な意味を持って形容詞の働きをするもの。単純形容詞として名詞を修飾する限定用法や補語になる叙述用法で用いられたり、述語動詞に「進行相」を加えたりします。
2、過去分詞:自動詞・他動詞ともに「助動詞 have」との組み合わせで「完了相」を作るほか、他動詞は「助動詞 be」との組み合わせで「受動態」を構成します。自動詞にも「be+過去分詞」で用いられる場合がありますが、自動詞には受動態がありませんので意味的には完了です。



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294. 現在分詞(present participal)

 動詞が「-ing」語尾を取って形容詞の働きを兼ねるものです。
 進行相を作る「be + ~ing」でも現在分詞は形容詞の働きを兼ねており、その機能だけに着目すればあらゆる進行形の文は「SVC」だと見なすこともできるのですが、一般的には「be+~ing」を1つのV(述語動詞)と見なした方が文構造を把握しやすくなります。

 分詞は「動詞」と「形容詞」の機能が一定の比率でまざっているようなものであり、動詞と形容詞のどちらの機能が比率としてより高いかは様々です。進行相を作っている場合は動詞としての機能が大半ですが、進行相に由来しつつ現在分詞がより純度の高い形容詞になってしまった例も多くあります。形容詞としての純度が高くなると動詞機能が希薄になるため、他動詞の現在分詞であっても目的語を取らなくなったりします。

That is interesting. それは面白い
That is surprising.それは驚きだ

 この「intersting」や「surprising」は「interst(興味を引く)」、「suprise(驚かせる)」の現在分詞ですが、すでに純粋な形容詞になりきっているため他動詞でありながらあとに目的語を取りません。つまり「形は~ing形だが単なる形容詞」と見なしてよく、そういう場合は文型としても「SVC」と考えればよいのです。

 現在分詞が名詞を修飾して用いられる場合、基本的な考え方としては「分詞1語で名詞を修飾する場合は名詞の前」、「分詞が他の副詞を伴っている場合は名詞の後」に置かれると覚えてよいのですが、実際にはもう少し細かい違いがあります。

1, a running dog 走っている犬
2, a dog running in the park 公園の中を走っている犬

 1は「running」が1語で名詞「dog」を修飾しています。
 2は「running」の動詞部分「run」に対して「in the park」という副詞がかかっており、「running in the park」という、より大きな形容詞のかたまりを作っているといえます。このような場合、もしその形容詞のかたまり全体をdogの前に置いてしまうと「a <running in the park> dog」となってしまい修飾語の「running」と被修飾語の「dog」の間に他の語句が割り込み、距離が離れてしまいます。
 修飾-被修飾という関係を理解しやすくするため、修飾語と被修飾語はできるだけ接近させて配置したいと感じられますので、「running in the park」全体を名詞の後に置くことで「dog」と「running」が隣接し、なおかつ「running」と「in the park」も隣接するという大変意味のつながりが把握しやすい順序となります。

 日本語の場合、「走っている犬」と「公園の中を走っている犬」のどちらの場合でも「走っている」と「犬」は隣接したままとなりますのでそういう語順変化を起こしません。

 分詞形容詞が他の副詞句を伴う場合、名詞のあとに配置されますが分詞形容詞が1語の場合でも名詞の後に置かれることがあります。

a running dog
a dog running

 この2つは同じような意味に用いられることもありますが、分詞形容詞が名詞の前に置かれている場合の方が、より形容詞としての純度が高まっていると言えます。それに対して名詞の後に置かれる場合はすでに述べた「dog」に対して追加情報を与えており、「犬<犬は犬でも特に今目の前で走っているあの犬」のようなニュアンスが強くなります。

 つまり「a running dog」は、何か具体的に今目の前で走っている犬を指しているとは限らず「大きな犬、小さな犬、白い犬」などの延長として「犬」に伴う「ある特徴」を形容して用いられます。

A barking dog seldom bites. 吼える犬はめったに噛み付かない。(諺)

 これは「威嚇的な態度を取るものは案外実際の攻撃はしてこないものだ」という意味を例えた諺です。(俗っぽい言葉で言えば「ギャアギャア騒ぐ奴ほど何もできない」ということ。)
 この「barking dog」は目の前で吼えている最中の具体的な犬を意味するのではなく、「dog」に伴う一般的性質を現す形容詞となっています。

 「a dog running」は「さらにあとに場所などの副詞も続く」という予感を与えるもので、それだけ「具体的な特定の犬」の姿がイメージされます。つまり「吼える犬全般」ではなく、「一匹の犬がいて、それが(今)吼えている」という限定的な対象を指して用いられます。

 ですから上の諺の「running」を「吼えている」という進行的な意味に絞って理解するのではなく「よく吼える犬、すぐ吼える傾向のある犬」という通常の性質として感じ取るのがより適切であり、だから「吼えている犬」とせず「吼える犬」という参考和訳を添えてあるわけです。

 もちろんこの違いは常にあるのではなく、

Look at that running dog. あの走っている犬をごらん。
Look at that dog running. ほらあの犬が走っているのを見てごらん。

 と実際にそこに存在する犬を指して物を言う場合、ほとんど違いはないといえます。

 分詞形容詞が1語で名詞を前から修飾している場合、「今している」という意味に限らず、通常の性質を意味する、より純度の高い形容詞になっていることが多くあります。

shooting star 流れ星 (今目の前で流れている星を限定して指しているのではない)
working student 勤労学生(今その学生が労働中という限定した意味なのではない)

 なお同じ「~ing +名詞」の組み合わせとなっていても、「~ing」が動名詞の場合と現在分詞の形容詞である場合とでは読み方も意味も変わってきます。

dancing girl
1, [ dæ̀nsiŋ gə́ːrl ] 踊っている少女
2, [ dǽnsiŋ gə̀ːrl ] 踊り子

 「dancing」が現在分詞の場合、名詞「girl」にアクセントがあり、dancing はあくまでも「意味を添える」言葉として弱めに発音されます。意味も「踊っている少女」です。
 「dancing」が「踊り」という動名詞の場合、「dancing girl」は「名詞+名詞」の並びであり2語で1つの名詞として扱われます。この場合、前の名詞にアクセントが置かれ、意味も「踊り子」です。

 これらの違いについては「発音」の章の項目074、語強勢を参照してください。

 現在分詞が形容詞として名詞を修飾しているとき、それがどこまで純粋な形容詞になり切っているかで、強調の副詞「very」が使えるかどうかが変わってきます。
 「very」は動詞を修飾できない性質を持つ副詞であるため、分詞に動詞的性格が強く残っている場合、それを強調するには「much(おおいに、沢山、多量に)」を用いることになります。veryによって修飾されている分詞はそれだけ純粋な形容詞として扱われていることを意味し、辞書にもそのままの形で「形容詞」の品詞を与えて収録されていることが多くあります。
 動作的意味を強く感じさせる、形容詞より動詞的要素を多く含む分詞は、その動詞を修飾するのにふさわしい副詞を伴うことになります。形容詞であれば単純にその程度を強めることができますが、動詞はその具体的な動作内容などにより使える副詞との相性が限られてきます。

 たとえば「interesting(面白い)」や「surprising(驚くべき)」などは純粋な形容詞として扱われますので、veryでその程度を強めても不自然には感じられません。しかし「barkng dog」の「barking」を very で強めることはできず、「吼える」という動作になじむ副詞、たとえば「loudly(大きな声で)」や「furiously(怒ったように)」など意味的な相性のあう副詞でないと自然な意味になりません。
 そしてそういう副詞で分詞の動詞的意味を修飾するときは「a dog barking loudly」のように「barking」も後ろに回ることになります。



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295. 過去分詞(past participle)

 現在分詞の基本的なことがらが理解できれば過去分詞もまったく簡単なものです。
 動詞の能動的な意味を中心に形容詞の機能を備えたものが現在分詞であるのに対して、受動的な意味完了的な意味形容詞の機能を持つのが過去分詞です。

 すでに述べた通り、「過去分詞」の「過去」という名称に時制的な意味合いは一切ありません。ただ単に「(規則動詞で)形が過去形と同じ」というだけの「見かけ」を理由とした名称で、あらゆる文法用語の中で、現在分詞、過去分詞の2つは「実体を物語らない最悪の名称」だと私は考えています。(でもこの先も変更されないでしょうね、、。

 意味は受身完了ですが、動詞に形容詞的機能を加えたものであることは現在分詞の場合と同じですので、その使われ方も同様に理解することができます。

a broken window 割れた窓(誰かによって割られた窓)
a window broken by Tom トムによって割られた窓

 過去分詞が1語で名詞を修飾する場合は名詞の前に置くことができますが、他の副詞(この場合 by Tom)を伴う場合は名詞の後に配置されます。

 また1語であっても「barking dog」の例と同様に、分詞が純度の高い形容詞になると名詞の前に置かれ、言外に副詞を伴っているような一時的条件として分詞が用いられているときは名詞の後に置かれることもあります。

 他動詞の過去分詞は「助動詞 be」との組み合わせで「受動態」を構成します。これも過去分詞が形容詞として機能していることに絞って考えれば「SVC」の文型と分析することが可能ですが、過去分詞が純粋な形容詞と見なされている場合以外は、「be+過去分詞」を1つのV(述語動詞)と見なす方が文構造がシンプルに把握されます。

This radio is broken.

 この英文は「This radio is good.」と同様に「broken」を「壊れた状態にある」という純粋な形容詞と見なしてSVCと解釈しますが、具体的な行為による受動態の場合は「be+過去分詞」を1つの述語動詞とみなします。

This radio was broken by Tom.SV+副詞

 これは単に着眼点による相違であり、どちらで解釈しなければならないというものでは決してないのですが、文章の意味の把握を主眼にするのが「構造解釈」の本来の目的ですから、受動態を作っている「be+過去分詞」は1かたまりのV純粋な形容詞になっている過去分詞はCになると立て分けておけばよいでしょう。

1, He was surprised at the news. 彼はそのニュースに驚いた。
2, He was surprised by Tom. 彼はトムにびっくりさせられた。

 あえて言えば1の例文の「surprised」は形容詞としての純度が高く、2の例文は「驚かす」という具体的行為を受動態にしたものなので動詞的意味の方が強く感じられます。ですから1はSVCで、2はSVと分析できますが、そういう分析には極端にこだわり過ぎないようにしてください。

 むしろ重要なのは「驚く」という日本語では自動詞で表現されることを、英語的考え方では「自ら自発的に『驚く』ことはできないため、何かの原因によって『驚かされる』と表現する」という発想の違いを理解することです。日本語の発想との切り替えができていないと誤解や失敗をする例がいくつかあります。

 「私は退屈している」と言いたいとき、日本語の「~している」という語尾につられて「I am boring.」と言ってしまうと「私は人を退屈させるような人間だ=私はつまらない人間だ」という意味になります。
私は驚いている」も「I am surprising」ではなく、「I am surprised.」ですね。「I am surprising.」だと「私は人を驚かせるような人間だ=私は驚くべき(すごい)人間だ」の意味です。

 英語的発想では「やってみろ」といわれて自発的にできないことは「(外的原因によって)~させられる」と言い回します。

bore:退屈させる

The class bored the students. その授業は学生たちを退屈させた。
The class was very boring. その授業は実に退屈だった。
The students were bored. 学生たちは退屈した。

surprised:驚かす

That news surprised me. そのニュースは私を驚かせた。
I was surprised at the new. そのニュースに私は驚いた。
That news was surprising. その知らせは驚くべきものだった。

 「生まれる」という動詞でさえ英語では「生まれさせられる」と受身で表現します。

I was born on February 5. 私は2月5日生まれだ。

 受動態についてはこの「動詞」の「態」でも復習しておくようにしてください。

 過去分詞が受動態に用いられるのは他動詞だけです。受動態というのは「する側」と「される側」の立場を入れ替えて表現したものですから、「される側」が存在しない自動詞について受動態は作れません。

 自動詞過去分詞が形容詞として用いられているときは「完了」の意味です。

fallen leaves 落ち葉 (「落とされた葉」ではなく「落ちてしまった葉」の意味)

 形式が「be+過去分詞」であっても自動詞の過去分詞が使われているときは完了相のバリエーションだと理解してください。

The spring is come. 春が来た。
He is gone. 彼は行ってしまった。

 これは「The spring has come.」でももちろんよいのですが、「今が春だ。春が『すでに来てしまった状態にある』」という「今の状態」を中心に表現する場合「be+自動詞過去分詞」の形式が用いられることがります。ただしどんな自動詞でもこれが使えるわけではなく、主に「行く、来る」など移動を意味する動詞に限って用いられます。

 さてここまで現在分詞と過去分詞に分けて、それぞれの基本的なことがらを見てきましたので、ここからは「分詞」としてまとめた形で、構文を見ていくことにしましょう。



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296. 補語として用いられる分詞

 現在分詞、過去分詞ともに動詞形容詞の機能を備えたものですから、形容詞の役割である「名詞を修飾する」と「文の要素(C:補語)になる」の両方に用いられます。

 「be+分詞」の組み合わせでは現在分詞進行相を、過去分詞受動態を構成するのが基本であり、その場合は「be+分詞」をひとかたまりの述語動詞と見なすのが普通です。
 しかしすでに述べた通り、分詞は動詞が形容詞の機能を同時に備えたものですので、「S+be動詞+分詞」を「SVC」だと解釈することも可能です。

 特に述語動詞に be動詞以外の自動詞が来ている場合は、項目271で述べた「擬似補語」と見なすことができます。

He stood smiling.
彼は微笑みながら(微笑んだ状態で)立っていた。
He stood surprised at the scene. 
彼はその光景に驚いた様子で立っていた。

 このように完全自動詞としても用いられる「stand」についてそのときの状態を補語として叙述するのが分詞が補語として用いられる場合です。

 理解は極めて簡単であり、
1、現在分詞が補語のとき:~しながら、~したままの状態で
2、過去分詞が補語のとき:~された状態で

という意味をSVにつなげればよいのです。

 述語動詞部分が進行相で、それに擬似補語が続けば結果的に「~ing」形が連続することになります。

The baby was sleeping smiling. 赤ん坊は笑いながら眠っていた。

 「~ing」の連続に抵抗があれば言い回しを変えればよいでしょう。

The baby was asleep smiling. (SVC+擬似主格補語

 述語動詞部分が受動態や完了相で、それに過去分詞擬似補語が続くこともあります。この場合は過去分詞が2つ並ぶことになります。

Desserts were served decorated with fruits.
直訳:フルーツで飾り付けられた状態でデザートが出された。

 過去分詞の連続に抵抗があれば(抵抗を感じる必要はないのですが)擬似補語の過去分詞の前に「being」を補うこともできます。過去分詞が補語となっているのはすべて「beig 過去分詞」という beの現在分詞を補語とした形から being が脱落したものです。beingを補うかどうかは読み上げたときのリズムや意味の分かりやすさ、冗漫さの程度などから最終的には「耳で判断」されます。



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297. 知覚動詞・使役動詞構文の補語となる分詞

 知覚動詞や使役動詞は目的格補語に動詞の原形を取れる性質を持っていますが、目的語と補語の間には「主語と述語」の関係が組み込まれますので、表す意味によっては現在分詞、過去分詞も補語に取ることがあります。ただし動詞によっては形容詞補語を取れないものもあります。

知覚動詞

 知覚動詞は「OがCする、しているのを見る・聞く」の構文に加えて「OがCという状態にあるのを見る、聞く」の意味ですからCには本来形容詞を取ることができます。従って現在分詞や過去分詞を補語とすることについてはなんら問題はありません。

I saw him cross the street. 補語=原形動詞
彼が通りを渡るのを見た。(OCの関係:He crossed the street.
I saw him crossing the street 補語=現在分詞
彼が通りを渡っているのを見た。(OCの関係:He was crossing the street.)
I saw him scolded by his teacher.補語=過去分詞
彼が先生に叱られるのを見た。(OCの関係:He was scoled by his teacher.

I heard him sing the song. 補語=原形動詞
彼がその歌を歌うのを聞いた。(OCの関係:He sang the song.
I heard him singing the song. 補語=現在分詞
彼がその歌を歌っているのを聞いた。(OCの関係:He was singing the song.
I heard him scolded by his mother.補語=過去分詞
彼が母親に叱られるのが聞こえた。(OCの関係:He was solded by his mother.

使役動詞

 使役動詞には make, let, have などがありますが、let については目的格補語に「動詞」を取る性質を持つため、形容詞補語である分詞を持ってくることができません。しかし分詞の前に原形「be」をおけば構文としては成り立ちます。

I had him waiting for one hour. 彼に1時間待ってもらった。
直訳:彼が1時間待ち続けるという状態を持った。
例えば彼にお願いして待っていたもらったなどの文脈が考えられます。

I had my hair cut. 髪を切ってもらった。
直訳:髪を切られた状態に持った。

その他

 SVOCで「OをCの状態に~する」の意味を構成できる動詞であれば、分詞を補語の位置に置くことができます。

I kept him waiting for one hour. 彼を一時間待たせておいた。
直訳:彼が「waiting(待っている)」という状態であるように保った。

依頼、強制などこちらから積極的な働きかけをして、その状態を保ったということ。

I left him waiting for one hour. 彼を1時間待たせっぱなしにした。
直訳:彼が「waiting(待っている)」という状態のまま放置した。

例えばもう待っている必要のない彼のことを忘れて、待機状態のまま放置してしまったなど。

Would you like your eggs boiled or fried? ゆで卵にしますか卵焼きにしますか?

 日本語的発想とのずれを感じる言い回しも多くありますので多くの用例を通じて気づいたものを控えておくなどするとよいでしょう。

I could not make myself understood in English.
私の英語は通じなかった。
直訳:英語で自分を「人から理解された状態」にできなかった。

He left it unsaid on purpose.
彼は故意にそのことを口にしなかった。(言わずに置いた)
直訳:それが「口にされない状態」のまま放置した。

I want to have my watch repaired.
時計を修理したい。(<日本語では普通ですが、「自分が修理する」わけではありません)
直訳:自分の時計が「(人によって)修理された状態」に持ちたい。

I got my leg broken in a soccer game. サッカーの試合で足を骨折してしまった。
直訳:自分の足を「折られた状態」として得てしまった。

<日本語では「足を折った」のように言っても自然ですが、そのまま「I broke my leg」だと自らの意思でそうしたように響くため「get OC」の形により、「そういう結果を(偶発的理由や事故などで)得てしまった」という方が自然です。




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