かぶせ音素のビデオシリーズ

英語の発音といえば「母音」や「子音」という1つ1つの音素の出し方を発音記号によって学ぶことだと考えている人が多いかも知れません。実際、「英語の発音」に関するほとんどの参考書や website もそこまでの解説しかしていません。

 もちろん、そういった音素を正しく発音できることは、基礎の第一歩であることは間違いないのですが、「どういう音を出すか」を学んだだけでは、英語の発音についての上達実感が今ひとつ感じられなかったのではないでしょうか。

 自分が伝えたい「意味」が英語の音声として、自然に口をつくこと。英語話者の音声が和訳を経由せず、ダイレクトに耳に入ってくること。そういう本来の英語技能は、「どういう音を出すか」のさらに上に「どのようにその音を出すか」という「かぶせ音素」の側面が重要となります。

 実技は1日や2日の短期間で身につくものではありませんが、初歩的な理解と基本から1つ1つ丁寧に積み重ね、練習をしていくことで「誰にでも」必ず高度な技能が身につきます。ここからは「かぶせ音素」の10回シリーズを各ページ2本ずつのビデオにわけて進めていきます。

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かぶせ音素(1)「語強勢」

  これまでは「どんな音」を出すかを学んできましたが、ここからは「どういうふうに発音するか」という側面から英語の発音を学んでいきます。

 これまでの基礎学習の上に「強勢」と「抑揚」といった「かぶせ音素」について詳細に学びます。学ぶべき内容は実に多く、ビデオも10回に分けてあります。「音の出し方」を適切に習得した人は、ここからの内容である「意味に応じた読み方」をさらに習得することで、英語の音声が「自分自身の言葉」として意味を伴った音に昇華していきます。

 「かぶせ音素」に入ると英語の発音学習もいよいよ本格的となり、「自分自身の言いたいことが、素直に英語の音として口から発せられる」ようになってきます。つまり、あなたは本当の意味で「英語を話す」ようになるわけです。自分が意図する内容に応じて、文字に書き表したとき同じ英文であっても、自然と音声的な変化を与えられるようになります。すなわち「英語の音声」によってあなたは「自らを表現」できるようになるのです。これは音楽に例えれば、楽譜をなぞってやっとピアノの鍵盤を弾けるようになったレベルから、自己表現として自在に演奏に感情を込めて聴衆の心に響く演奏ができるレベルに達するようなものです。

 口にする英文も「他人が書いた文を暗記して使う」レベルから、自分自身の言葉として英語が口をつくレベルに達します。「感覚の養成」とよく言いますが、具体的にそれをどう実現すればよいのかを緻密に解説しますので、よく理解・納得した上で十分な練習時間を費やしてください。実技技能は「訓練」のみによって身につくのですから。

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かぶせ音素(2)「複合語」

  「運転教習所」のことを英語で「driving school」と言いますが、この2つの単語のうちどちらにアクセントを置くかによっては「車を運転している学校」という妙な意味を伝えてしまいます。

 このビデオでは2語からなる複合語について、どのような理由、感覚に基づいてどちらの単語にアクセントを置くべきかを学びます。

 現実のコミュニケーションにおいては、たとえアクセントの位置を間違えても、聞き手は文脈・前後関係から「本当は何が言いたいのか」を察してくれるかも知れませんが、それは聞き手側が一度頭の中で正しいアクセント位置での読み方をやり直してから理解しているものであり、多少なりとも聞く者にストレスを与えるものなのです。自らの音声に意味を乗せて発するというのが、「話す」技能の要です。ビデオの中の例を声に出して、自分の感覚になるまで練習してください。

 これもルールとして暗記するのではなく、感覚的に半ば無意識に正しい位置にアクセントが置けるようになることを目指します。


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