英語の学び方を学ぼう

 ここからが第1章の本編となります。ただし第章では何も英語そのものを学ぶことは しません。だからといって決してこの巻をとばさないでください。第2章から英語の発音 や文法について詳細な解説が始まりますが、その前に「英語の学び方」をしっかりと理解 しておく必要があります。

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「英語を学ぶ」前に「英語の学び方」を学びましょう

bookstore  日本で最も多くの人たちに学ばれている外国語が英語であることは間違いないでしょう。書店には英語関連の書籍だけでも膨大な数の本が並べられ、毎年毎月新たな解説書や教材が発売され ています。これほど多くの英語関連書籍や教材が次々と出続けるのは、それだけ需要があるからに他なりませんが、なぜ人はあれこれと様々な英語教材を求め続けるのでしょうか。

 学校の授業内容に準拠した副教材もあれば、逆に学校英語の効果を否定するようなうたい文句により、学校での学習では英語が思うように身につかなかった人の目を引こうとするものもあります。市販教材の中には「聞き流すだけで英語が話せるようになる」とか、安易さを求める人の心につけこむような教材も少なくありませんが、そのような教材を通じてビジネス現場で活躍できるようになったという話を不思議なことに耳にしたことがありません。

 「いったいどうすれば英語が身につくのか?」という迷いを抱えたまま次々と書籍や教材を渡り歩いても、明確な進歩の実感が得られず、そこでまた別の教材に手を出す。それを繰り返すだけの学習者を巷に溢れる教材は大歓迎で迎えてくれるのです。

 実を言うと優れた教材はたくさん存在します。恐らく本書を手にされている読者の多くはすでにそういう優良教材を手元に置いていることでしょう。しかし、その教材のよさを最大限に引き出せていないことに気づいていないのです。

 英語について上達の実感がなかなか得られない最大の理由は「英語の学び方」を知らないまま英語を学んでいることにあります。逆に言えば「適切な英語学習」の取り組み方を知れば、どんな教材を通じてでも極めて高い効果が得られます。この第1巻では、読者の皆さんが正しい英語学習法を理解し、どのように学べば試験の成績も伸びて、会話などの実用的な技能も備わるのかという「英語学習の正しい方向性」について解説します。自らの英語学習に対する姿勢と照らし合わせてみて、一体どこに問題があったのかを明確にしてください。


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