前回までで「CH10」でのドラムスの打ち込みと「CH01」を「ピアノ」の音色として短いフレーズを打ち込めるようになりました。また便利な機能もいくつか覚えましたね。
今回はその続きとしてピアノ以外の楽器も加えだんだん「曲」を作る基本を身に着けていくことにしましょう。
まず前回保存しておいたファイルを開きます。そして「トラックリスト」の「CH02」を選択し、ピアノロール編集画面にしてください。
これからここにピアノ以外の楽器を使った打ち込みをしますがすでに打ち込んであるピアノの音がどうなっているか同時に見えると作業しやすいですよね。そこでまた1つ便利機能を使いましょう。
ツールバー右のほうにある「たまねぎ」のアイコンを押してください。
これは「オニオンスキン(たまねぎの皮)」という機能で、半透明のセロファンを重ねて下が透けて見えるように現在作業中のレイヤー以外のデータがピアノロールに現れます。しかしあくまでも「他のトラック」のデータですから、ここでそれを編集することはできず、だからうっかり書き換えてしまうこともありません。
今作業中なのは「CH02」ですが、CH01で打ち込んだピアノのデータがピンク色で見えています。これを参考にしながら別の楽器を打ち込むわけです。
もしこのように見えていない場合は
1、「頭出し」ボタンで「イントロ1」を押す。
2、それでも見えない場合はピアノロールを上下にスクロールしてみる。
これで見つかるはずです。
初期状態ではどのチャンネルもピアノの音色になっていますのでそれを変更します。
イベントリストの「PC:Piano 1」をダブルクリックして楽器リストを開きましょう。
「プログラムチェンジのプロパティ」という画面が出たら左のリストの中から「033-040 ベース」を選びます。
名種類かのベース音色がありますが、ここでは一番上の「033 Accoustic Bass」でよしとしましょう。OKを押してください。
ピアノロール編集画面に戻るとイベントリストの楽器名が変更されていることがわかります。
すでに「高音部」として打ち込んだピアノに対してベースで「低音部」を入れますので両方の音域が同時に見える程度に縦の縮尺を調整してください。どの程度にすればよいかは「C3」の下の白鍵がさらに4つくらい見える程度にします。
ピアノロールの横の縮尺については1小節が把握できればよいので拡大して図のようにしておきます。
ベースを8分音符を基本に打ち込みますので、「Gate」の数字をそれにあたる「240」に変更します。これで打ち込んだ音の長さが常に8分音符になります。
左図を参考に「C3(低い「ド」の音)」3つ入れてください。「ドン、ドドン」というタイミングになります。
ベースの音のうち1つ目と3つ目の長さを伸ばします。
鉛筆ツールのまま音を左クリックして選択状態にし、横棒の右端をつかんで次の音にかぶらない程度に伸ばしてください。
次に下の図の手順で今入力したベースの3つの音をそのまま利用して次の小節にも使います。
以下同様の手順で4小節にベースを入れましょう。
なお今は「人間の演奏らしい細かい編集」は行っておらず、とりあえずテキパキと効率的にコピー&ペーストなどを活用して「形だけ」作っています。当然単調で機械的な音になりますが、それは今のところ辛抱してください。
トラックリストの「CH10」をクリックし「ドラムエディット」画面に切り替えます。
8ビートの基本パターンを1小節だけ打ち込みましょう。
1小節だけドラムパターンを打ち込んだら、TABキーを押してトラックリスト画面に切り替え、打ち込まれているドラムの1小節をコピーし続く3小節にペーストしていってください。
これでとりあえずたった4小節ではありますが、「ピアノ、ベース、ドラムス」という3種類の楽器による演奏となりました。 まったく細かい編集もしておらず、主旋律メロディもその他のバッキングもまだありませんが、なんとなく要領がつかめてきたのではありませんか?く